岩田健太郎の動画で「反対してる」「出ていけ」と電話したのは誰?
神戸大学病院感染症内科教授である岩田健太郎先生が、大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に乗り込んだ際の様子を話す動画が話題になっています。
動画の中で岩田先生が、「電話がかかってきて、誰とは言えないけれども(僕がダイヤモンド・プリンセス号に入ることを)反対してる」と発言しています。
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1分47秒~1分52秒のあたりです。
また、8分17秒あたりでも、「突如として夕方5時あたりに電話がかかってきて、お前は出て行きなさい。検疫の許可を与えない。許可を取り消す」と告げられたと発言しています。
岩田先生にこのような電話をしたの誰なのでしょう?
厚労省の副大臣である、橋本岳さんという方のようです。
今回は、岩田健太郎先生がクルーズ船に乗り込んだ経緯と、厚労省の橋本岳さんが岩田先生を追い出した理由について考察してみました。
★岩田健太郎先生がクルーズ船に乗り込んだ経緯
感染症のプロである岩田先生は、純粋にクルーズ船の内部はどのような状況になっているのかを知るため、
また、まるで公開されてない情報を世の中に公開するためにクルーズ船に乗り込んだようです。
アフリカでエボラが広まったときも、中国でSARSが流行したときも、岩田先生は現場に赴き活躍しました。
今回のクルーズ船も感染症のプロである岩田先生にとってみれば、自分が行かなければいけないという強い責任感を感じて向かったと思われます。
感染症のプロである岩田先生は、感染から自分の身を守る術を熟知しています。
クルーズ船内に入る人を救うにはどうすれば良いか、それを判断するためにも自分が乗り込む決断をしたのでしょう。
そして実際、2月18日の朝にクルーズ船に乗り込んだのです。
★厚労省の橋本岳さんはなぜ反対した?
クルーズ船内にいた岩田先生は、動画の中では電話してきた相手の名を明らかにしていません。
ですが、Twitterで情報が飛び交っています。
岩田先生は、厚労省副大臣の橋本岳さんから電話がかかってきて、降りるようにと指示を受けたようです。
橋本岳さんにしてみれば、自分が管轄しているクルーズ船に部外者が踏み込んでは困る、とでも思ったのかもしれません。
ご本人がTwitterでコメントしています。
お見掛けした際に私からご挨拶をし、ご用向きを伺ったものの明確なご返事がなく、よって丁寧に船舶からご退去をいただきました。多少表情は冷たかったかもしれません。専門家ともあろう方が、そのようなルートで検疫中の船舶に侵入されるというのは、正直驚きを禁じ得ません。
— はしもとがく(橋本岳) (@ga9_h) February 19, 2020
なお昨日、私の預かり知らぬところで、ある医師が検疫中の船内に立ち入られるという事案がありました。事後に拝見したご本人の動画によると、ご本人の希望によりあちこち頼ったあげくに厚生労働省の者が適当な理由をつけて許したとの由ですが、現場責任者としての私は承知しておりませんでした。
— はしもとがく(橋本岳) (@ga9_h) February 19, 2020
★岩田健太郎先生もTwitterで反撃
ちなみに咳してたのは1日水飲んでなくて喉からからだったから(笑)。中ではみんないろいろ飲み食いしてましたが、ぼくはとても触れませんでした。
— 岩田健太郎 (@georgebest1969) February 18, 2020
ちなみに、ぼくを招聘しようと働きかけた官僚の将来が危惧されるぞ、という警告を受けました。それは筋違いです。招聘したのが悪いのではなく、勝手に追い出したどこかの偉い人が悪い。厚労省や内閣はフェアな人事を。
— 岩田健太郎 (@georgebest1969) February 18, 2020
いくらCDCがないとはいえ、もうすこしマシかと思っていました。気を失いそうになるくらい愕然とし、20年以上の医者人生でこれくらい自分の感染リスクを強烈に感じたことはありません。アフリカのエボラ対策でも北京でSARSに立ち向かってたときもここまで恐くはありませんでした。DMAT気の毒です。
— 岩田健太郎 (@georgebest1969) February 18, 2020
★岩田先生の動画に対する世間の反応は?
ダイヤモンド プリンセス号に乗り込んで、その余りにも酷い感染症対策を動画で知らせた岩田健太郎に対して、俺の許可を得ないで、勝手に乗り込んでけしからんといったことを、厚労省の橋本岳副大臣がいっていますが、国民の健康より自分の面子が大事な厚労省副大臣って何ですかね。
— 池田清彦 (@IkedaKiyohiko) February 19, 2020
厚労省が情報を隠していた事に対して、批判的なコメントをする人はかなり多いです。
厚労省にしてみれば、「隠していたのではなく、然るべきタイミングを見計らっていた」、といったところなのでしょう。
どちらが本当かはわかりませんが、岩田先生の勇気ある行動を賞賛する人もたくさんいるのは確かです。
むしろ、岩田健太郎氏に「適当な理由をつけて」中を見せた厚生労働省の現場担当者は偉い。これで、隠蔽されていた現場の実態が国民や世界に広く知られることになった。 https://t.co/eFMEu2NQy6
— 渡辺輝人 (@nabeteru1Q78) February 19, 2020
こちらのコメントでは、岩田先生をクルーズ船に導いた厚労省の現場担当者に賛辞を送っています。
船内の様子が岩田先生の口から語られたことによって、世間の人々が船内の様子をうかがい知ることができたのは事実です。
その点を評価しているんですね。
医師・岩田健太郎さん「ゴキブリは鬱陶しいわりに実害なし。ネトウヨみたいなもの」「ネトウヨは気を悪くしないで。ゴキブリがあなたたちに似ているだけ」https://t.co/GYZHXCaOac
— Share News Japan (@sharenewsjapan1) February 19, 2020
こちらのコメントでは、 岩田先生がかつて、ネット民に対して言い放った文言を紹介しています。
なかなか過激な発言をする先生のようですね。
★岩田健太郎の動画で「反対してる」「出ていけ」と電話したのは誰?:まとめ
今回は、新横浜に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に乗船した岩田健太郎先生の動画と、
岩田先生に対して、「反対してる」「出ていけ」と電話した人物について調査してみました。
クルーズ船に乗っていた乗客たちも下船しましたし、船内の様子はどんどん明らかになってくるでしょう。
なにはともあれ、新型コロナウイルス自体を一刻も早く解決することが、何より優先されるべきことだと思います。